AutoCADでレイアウト空間(ペーパー空間)を使ってレイアウトされた図面は、CADWe'll CAPE上ではシートグループという機能として読み込まれます。
CADWe'll CAPEの基本概念は三角スケールを使って、指定した用紙に対して製図を行う“手書きに近いイメージ”で図面作業を行いますが、AutoCADでは実寸で図面作業を行います。
AutoCADでレイアウト空間のページ設定を行う際に、印刷尺度を1:1でレイアウトするのか、図面の大きさに合わせて、例えば印刷尺度を1:100でレイアウトするのとでは、CADWe'll CAPEに取り込んだ際に大きな影響を与えることになってしまいます。
例 AutoCAD上で尺度1:100の図面をレイアウトする場合
1.ページ設定で印刷尺度を1:1に指定し、ビューポートの表示尺度を1:100でレイアウト
CADWe'll CAPEに読み込むとシートグループ上に用紙範囲にきれいに収まった状態で読み込まれます。
2.ページ設定で印刷尺度を1:100に指定し、ビューポートの表示尺度を1:1でレイアウト
CADWe'll CAPEに読み込むとシートグループ上に図面が実寸で読み込まれますので、用紙範囲から大きくはみ出した図面として読み込まれます。
このようにして読み込んだ図面は非常に扱いづらいものになってしまいます…。
建築施工現場ではゼネコンがAutoCAD、設備がCADWe'll CAPEという環境が多いと思いますが、ゼネコンで作成する建築図面が上記のどちらになっているかで、下流工程の作業がスムーズに行えるかどうかが決まってきます。
(ゼネコンが作成した建築図で、分割レイアウトされている状態をシートグループとして使用しないのであれば関係ない話ですが…。)
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